琉球の民族衣装(男の子用)です。  琉球・美ら島 子連れ旅 

旅行の時期:2003年5月半ばの4日間 行き先:沖縄本島
今回の旅人:夫、妻、長男(5歳11ヵ月)、長女(2歳半)、次男(生後4ヵ月)の計5人
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八重山諸島子連れ旅

☆子連れ旅行の参考になりそうなことは、青い太字にしています。ご参考になれば、幸いです。

那覇市内へ  中部・西海岸へ  本部半島へ  山羊料理  泡盛古酒のつくり方  石敢當  美ら島リンク集

今回の旅のポイントは、3人の子連れのため、とにかく車で移動するということ。
名古屋空港までも自家用車で行き、空港近くの駐車場に預かってもらった(普通車で、1日1,000円)
飛行機はANA便・バースデー割引きを使い、席は3席(夫婦+長男)×往復一人2万円。長女と次男は膝の上。
安いツアーも出てるが、時間が悪かったりする(夕方着の朝帰り…とか)。どっちが得かは、ご自分で判断を。

←次男は妊娠中を除けば、初飛行機です。

離着陸時、生後4ヵ月の次男には母乳を、
上の子たちにはグミを与えて食べさせた
気圧変化で耳が痛くなるのを防ぐため)。


朝9時名古屋空港発
午前11時15分那覇国際空港着

到着後、早速空港近くのレンタカー屋でチャイルド・シート付きレンタカー
(三菱ディンゴ、カーナビ付き)を借りる。 いざ、沖縄本島縦断の旅へ!

まずは那覇の中心、国際通りへ。お洒落な店やおみやげ物屋が沢山並んでいる。

沖縄そば(ソーキそばなど)
の昼食 を食べ、おとなしく飛行機に乗っていた
子どもたちにご褒美(沖縄ぜんざい)を与えた。

国際通りに隣接する『牧志公設市場』へ。

牧志公設市場には、沖縄らしい雰囲気が
ムンムンと漂っている。
(子連れおすすめ度 ★★★☆☆)

沖縄ではよく、山羊肉も食べられている。
山羊肉専門店

市場には肉類以外にも、海産物・魚介類などが
沢山売られている。買ったものは、市場の2階に
ある食堂に持ち込み、その場で料理してもらうこと
も出来る(有料)。
市場では韓国の市場みたいに、
豚の顔豚足などもよく売られていた→

真空パックの豚の顔(味付けしてるもの)
も売られているが、地元の人に聞くと
「あれは保存料がいっぱいだから
止めといた方がいい」とのことでした。
沖縄の代表的な料理には、ラフテー(豚の角煮)、テビチ(豚の前足煮付)、ミミガー(耳や顔皮の和え物)、
中味(ホルモン)、チマグ(豚足)塩焼き等、豚関係が多い。代表的銘菓『ちんすこう』にしても、使われてる
のはバターではなくラードだ。 みんな美味しいんだけど、イスラム教徒には住みにくいだろうな…。

←国際通りから程近いところに
入管(福岡入国管理局那覇支局)があったので
行ってみた。うちの仕事に関係があるので見学。

名古屋や東京の入管に比べると、かなり小さい
(ビルの7・8階)。
沖縄は台湾の人たちの行き来が多い。
この少し後、沖縄県はSARS流行の台湾に対し
沖縄への渡航自粛を求めた(2003年5月)。

次いで、2000円札にも載っている首里城へ。
(子連れおすすめ度 ★★★☆☆)
アジアの海洋国家・琉球の文化が偲ばれます。
城のつくりからしても、平和な邦だったんだなぁ…と。

 写真は首里城の入口、守禮門

琉球王国時代の民族衣装を着たお姉さんたちが、
皆さんを待ち構えています(笑)。
元々付いていたものでは無いだろうが… 首里城には戦後の復旧時に車イス用のスロープが付けられた。
石畳もそれほどデコボコではなく、ベビーカーを押したままでも登って行ける。



首里城見学の後、近くの那覇ICから沖縄自動車道(高速)に乗り、本島中部の石川ICまで移動。
沖縄は車社会のためか高速も安く、一般道もよい。コンビニ等も多いため、子連れドライブに向いている。
そこから西海岸の中泊というところまで移動し、民宿 山内荘 さんへ。

民宿のおじちゃん、おばちゃんは
9人の子と14人の孫がいるという。

←夕食後、泡盛でいい気分の民宿の
おじちゃんが、三線(「さんしん」と読む)を
弾き始め、唄ってくれたのでした。
おぉ〜!こ、これぞ沖縄だぁ…(ToT)
やっぱ民宿。民宿だよね。

その夜、おじちゃんには古酒(クースー)
つくりかたも教わった。生まれてまもない
次男のために、古酒の甕を仕込もうと決意。
 ⇒『古酒(クースー)甕のページ』(仕込み中)
『三線』について
琉球時代からの弦楽器で、本体部分にはニシキヘビの革が使われている。
ばちは牛の角を加工したものを使い、独特の楽譜を見ながら演奏する。



翌朝、近くの『琉球村』へ。
(子連れおすすめ度 ★★★★☆)

瓦屋根に乗っているのは、ご存知 シーサー
『シーサー』については、下の方の「おまけ」を参照!

琉球文化をテーマにした、似たような
テーマパークは、有名なものでも
本島内に3ヵ所あります。
内容にそれほど違いはないようで、
子連れの場合特に、日程に合わせて
行きやすい1ヵ所へ行けばいいと思います。
牛力を利用するサトウキビ精製場では、やる気の無い水牛が寝そべっていていい雰囲気。
ちなみに、昔よくあったハブvsマングースのショーなどは、動物愛護の観点から既に禁止されている。



万座毛
レンタカーを借りた人がドライブするのは、
西海岸沿いの国道58号線だろう。

万座毛は絶景スポット。
立ち寄るのも楽です。
 名護市にある、ブラジル食堂!
 わかりやすいネーミングだ…

ブラジルへ移民に行き、帰って来た人たちが
始めたそうだ。
沖縄にはタコライスという食べ物もあるが、
これも中南米から戻った人たちが持ち帰り、
沖縄に定着させたものだそうだ。

 『日系ブラジル移民の歴史』へ

沖縄からは昔、多くの人がハワイや、ブラジル他の南米諸国へ渡った。
そういえばブラジルへ旅行したとき泊めて頂いた日系人のお宅もTERUYA(照屋)さんで沖縄がルーツだったし、
アルゼンチンでお世話になった人も沖縄系の日系人だった(アルゼンチンは日系人の7割が沖縄県出身)。
ブラジル・アルゼンチン新婚旅行のページ



 OKINAWAフルーツらんど
(子連れおすすめ度 ★★★★☆)

蝶や南国のカラフルな鳥に触れる
コーナーもあり、南国の果物もたわわに
実ってます。カニステル、島バナナ・・・

←これはパイナップル畑です。

我が家の趣味、果樹園芸を本格的にやれるし、
老後移住して トロピカル・アグリカルチャーを
やりたいなぁ…
⇒家庭果樹園芸のページへ


この辺り(名護市、本部半島)には、子連れに最適のテーマパークが沢山あります。ナゴパイナップルパーク、
やんばる亜熱帯園、ネオパーク・オキナワ名護自然動植物公園、美ら海水族館のある沖縄記念公園等。

この後、本部(もとぶ)半島北側に位置する屋我地島へ移動。島とはいえ本島から車で行ける。
屋我地島をドライブしていると、サトウキビ畑や沖縄地方独特の墓地(下の写真)が沢山見えました。
沖縄の墓は大きい。前のスペースで、亡くなった先祖たちと飲めや唄えやのドンチャン騒ぎをしたりするそうだ。



民宿・屋我地荘泊。その夜、民宿のおばちゃんに沖縄の嫁姑事情の話を聞いた。沖縄では嫁を褒める
文化があるし、夫の親の面倒を見たり同居するのは当たり前、本土のような嫁姑問題はあまり無い そうだ。

泊まった部屋の前にも成っていたパパイヤやヘチマは、青いうちにそのままもぎ取って料理に使う。
島の暮らしってこうなのかな…。


翌日、今帰仁城を通り、本部半島の先端の方へ。沖縄記念公園内の美ら海水族館へ。



『美ら海水族館』は、やっぱりいいです。是非、行きましょう。ヒトデなどに触れるコーナーなどもあります。
(子連れおすすめ度 ★★★★★)

ここの売りは、なんといっても巨大なジンベエザメ。売店ではイルカやジンベエザメ、魚たちの図柄の
商品が沢山あったが、何故か、僕が欲しかった『ジンベエザメ柄の甚平さん』はつくってないそうだ。
店員さんに「つくったら売れると思いますよ」と要らんアドバイスを残し、その場を立ち去ったのだった。

 ちなみに、今回連れて来たうちの次男(生後4ヵ月)は、名前を 『興 風(おきかぜ)』 という。そのため家ではいつも、「オキちゃん」 と呼ばれているのだが…。

 なんと水族館の中で周りの人たちが、みな
 「オキちゃん、オキちゃん」 
 と言っているではないか!!

 
「え!?どーしてみんな、
 うちの子の名前知ってるの?」
とか思ったが、

「オキちゃん」とはショー(『オキちゃん劇場』⇒)
 などもきちんとこなす、水族館の人気者
 イルカの名前 だったのでした。チャンチャン。


その後名護市内へ移動。中心部には、『ひんぷんガジュマル』と呼ばれる大きなガジュマルの木がある。

名護市内には山羊料理専門店
いくつかあった。なかでも特に、
地元の人がよく行くという小さいお店、
『ひんぷん山羊料理』さんへ行った。
オリオン・ビール工場のすぐ西側)

山羊汁と山羊の刺身
刺身の方は、馬刺みたいで食べやすかった。
山羊汁はちょっとくせがあるが、何やら
元気になりそう…。ヨモギが入っていた。
皆さん、沖縄へ行ったら是非トライを!
山羊料理屋のおばちゃんたちと⇒

「山羊肉は羊肉より臭みが無いよ」
と おばちゃん。
 
←これは居酒屋に置いてあった、
琉球時代の交易船の模型

船の前方に目玉のような図柄が
書き込まれているのは、ベトナム他
東南アジア諸国
でも見たことがある。

泡盛の製法も東南アジアから伝わったと
いうし(原料はタイ米だし)、琉球と東南アジアは
昔から関わりが深かったんだと思う。
その日は名護観光案内所さんで聞いた、便利のいい名護市内のホテルに泊まった。


翌朝、西海岸に沿って南下していく。

と、ここで 沖縄を代表する高級リゾートホテル、
『ザ・ブセナ・テラス The Busena Terrace』 に宿泊!
(はせずに 朝食だけ食べる…)。 ホテル内カフェテラス『ラ・ティーダ』で優雅な朝食を…

リッチな朝食の後、ホテルのプライベート・ビーチ
『ビジターは使用料を払わないといけない』 と、後で知りました<(_ _)>。(どーりですいてると思った…(^^;。)

 万国津梁館
(子連れおすすめ度 ★★☆☆☆)

数年前の沖縄サミット以降、国際会議などに
よく使われている。この前日まで、
太平洋・島サミットが行われていた。
この日は何も無かったので、
中も見学出来ました。

この後、高速(沖縄自動車道)に乗り、那覇IC(首里城の近く)で降りる。


首里城近くの金城町石畳道

手前にある石には
石敢當(せきかんとう・いしがんとう?)』と
書かれている。

沖縄滞在中、よく 家の外壁などに
この字が書かれた石がはめ込まれてたり
飾ってあるのを目にする。
これも中国から伝わった文化で、石敢當とは
昔いた力持ちの名前で、禍を家や家族から
遠ざけてくれる という、一種の魔除け厄除け。
沖縄では常識らしい。

この後、空港近くのレンタカー屋さんで車を返し、那覇空港へ。飛行機に乗り込む。夕方、名古屋空港着。


【おまけ】

石敢當の石、つくってみました。

帰宅後、形のいい石があったので
上の『石敢當』の字を書いてみました(^^;。⇒

 玄関脇に置いてあります。

うちは玄関周りに、チュニジアで買って来た『ファティマの手』や トルコで買って来た目玉のナザールボンジュ
(共にイスラム圏の魔除け)なんかも飾ってるし中国で買って来た『招福紙』も貼ってるしもちろんシーサーも…。
近所(名古屋近郊)で 「あそこは変な宗教に入った…」 とか うわさされてるかもしれない…(汗;)



シーサーの話
シーサーとはそもそも、『獅子』の琉球方言。沖縄の島々で、家の屋根上や門などでよく見られる。シーサーは大抵、
オスメスつがいになって売られていたり、屋根や門に飾られている。大きさは同じだが、オスは口を開けていて、
メスは口を閉じている。これは、“オスが福を呼び込み、メスがそれを閉じ込めて出さない。家の中に福が残る”
という意味だそう。 夫が稼いで来て、妻がしっかり管理して貯める ということみたい…(^^;。
ちなみにこの旅行の後、台湾の人にシーサーの写真を見せたら、「中国南部(福建省など)でも、シーサーに
似たものがあった」と言っていた。そこで中国南部の人にも聞いてみると、「何言ってるの!? これは中国から
琉球王国に伝わったものなんだよ」と。沖縄は琉球時代、中国南部との文化・人の交流が本当に盛んだったらしい。



古酒(クースー)の話
 まだ仕込中です。
こちら(紹興酒の大甕)でも見ていてください。<(_ _)>



ブルーシール・アイスの話
沖縄で是非試して欲しいものに、ブルーシール Blue Seal のアイスクリームがある。
紅イモ、ウベ、白イモ、さとうきび、ゴーヤ、シークワーサーなど、沖縄独特のアイスクリームやソフトクリーム、シャーベットなどもある。お店にはアメリカ生まれの沖縄育ち(1948年設立)と書かれていて、沖縄中いろんなところで食べることが出来ます。
 



と、取り合えずこれでおしまいです。沖縄は子連れ旅行にも向いてるし、パスポートも要らないのに
異文化(海洋王国琉球の文化)を感じられる、日本の宝のような島だと思いました。中国の影響なども随所に
感じられ、国内にもこういう異質な文化を持っている ということは、素晴らしいことだと思いました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。自己満足、親バカの部分も多々あるとは思いますが、
個人のホームページなんて所詮はそんなもの。 ご容赦ください <(_ _)>


名古屋で子連れ旅行愛好家族のためのサークルを主催しています。ご興味のある方、ご覧下さい。

海外“子連れ”個人旅行・バックパッカー旅行愛好者サークル『旅の会 子連れ ごんべえ』

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八重山諸島子連れ旅(2005.9月 石垣島、西表島、竹富島)



琉球・美ら島リンク集

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