“幻の”烏骨鶏 飼育計画
ペット( 非常時の食料) として 烏骨鶏 を飼おうとした。が、挫折した…。
そのときの体験をまとめてみました。これから 鶏を飼おう という人たちに、少しでも参考になれば幸いです。


 烏骨鶏(うこっけい)とは?
 中国江西省泰和県(現在は吉安市)原産の鶏。羽毛は白いが、骨や
 皮膚が烏(カラス)のように黒いことからこの名がついている。
 肉、卵ともに健康食材として昔から知られている。
烏 骨 鶏
コケコッコー!

この写真は、『うきうき村』 さんより 提供して頂きました。

 1999年秋、計画はスタートした。最初の子の育児も一段楽し、何か手間のかからないペットでも飼おうかと妻に持ちかけたところ、「鶏がいい」との回答だった(- -; 。 僕もまんざらではなかったため、ペットは 鶏 に決定した。はじめは名古屋コーチンにしようかと思っていたが、以前 韓国で食べたスタミナ料理、参鶏湯(サムゲタン)の中に、烏骨鶏という 骨が真っ黒の鶏肉が入っていたのを思い出した。

 そうだ!どうせ飼うなら、烏骨鶏を飼おう! 俄然やる気が出てきた僕たちは、早速インターネットで烏骨鶏のことを調べてみた。飼ってる人たちのホームページが何件か出て来て、雛鳥の入手方法など有益な情報も集まり、自信もついた。意外と手間もかからないようだ。

 でもまずは、鶏小屋を準備せねば…。次の日曜、ホームセンターに行った僕たちは、材木が意外と高いのを知った。こんなもん、いちいち買ってたらトータルでいくらかかるかわかりゃしない…。ダメ元で近所の材木屋さんに相談してみた。すると、あっさりと余ってる廃材を無料で提供してくれ、おまけに廃材を寸法に合わせてカットまでしてくださったのだ。(ご協力: 有限会社 浜武商事 さん)
 材木屋さんには最初の卵を提供する約束をし、僕たちは早速、鶏小屋の建設に取り掛かった。

 さて、飼う場所だが、我が家の庭では狭いし、ブルーベリーやハーブ類他、背丈の低い果樹も植わっているので、鶏は飼えない。そこで、近くにある妻の実家の庭で飼わせてもらうことにした。(しかしこの選択が、後日手痛い失敗となった…。) 材木以外の釘、金網、トタン板、ブロックなどはさすがにホームセンターで購入し(全部で5〜6千円でした)、毎土・日曜ごとに建設が進められた。
建 設 途 中 の 鶏 小 屋
(最近、解体してキウイ棚に しちゃおうかな…とも少し考えている。)
廃材提供ご協力:有限会社浜武商事さん

 着工後1ヵ月ほど経ったころだろうか。それまで、冗談だと思って見逃していた義父が、鶏小屋が完成に近づくにつれ、段々青い顔になってきた。そしてついに、「こんな市街地で 鶏 飼ってるやつはいない!」と 怒り出したのである。確かにうちは、住所こそ田舎だが 名古屋駅から車で15分もすれば着いてしまうところだ。近くには住宅や企業もある。それはわかっていたのだが…。 自宅の庭でなく 義父母の庭でつくっていた という弱みもあり、そうでなくても僕は、半分 マスオさんだ。立場が弱いし、逆らえない臆病者(英語でいえばまさしく、CHICKEN ! )だ。そして、そうこうしているうち 妻の二人目の妊娠がわかった。鶏を飼うどころではなくなってきてしまった。

 他に飼える場所も無いし、仕方なく 鶏小屋の建設はいったん中断し、将来 様子を見て 義父母の機嫌のいいときに再開することにした。な〜に…。あと何年かして 孫が、「おじいちゃん、鶏 飼っていい?」 とでも言えば、OKするに決まってる。という訳で今は、 「いつ 鶏小屋を解体する?」 との催促にも 「今 忙しいから そのうち」 と ごまかし続けている。いつかきっと、烏骨鶏を飼ってやる。いつかきっと…。


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烏 骨 鶏 リ ン ク 集
 
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