前 編 お手軽ビオトープ 続編(2004〜2006年版)
実践地:夏暑く 冬寒い、名古屋の近郊
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←ある日曜日
株式会社 テクノ中部さん(名古屋市港区大江町) の『屋上ビオトープ』を、家族で見学させて頂いた。

日曜なのに快く見せて頂き、ありがとうございました!
案内して頂いたSさんは、ビオトープ管理士の資格も持っている人でした。
最近は、学生さんの見学が多いそうです。


【ここからスタート!】
 前編の最後でもわかるように、お手軽ビオトープ(大工さんがセメントなどをこねるために使う『プラ舟』という広くて浅い頑丈な箱を、庭に埋め込んだもの)はその後大きなカエル2匹(トノサマガエルか何か)に占領されてしまい、メダカの数も激減した。 自然のままに…とは、イコール弱肉強食だと知った。やはり、盛り土をして高い位置につくるか、周囲に柵を張り巡らすか… 人の手が入らないと、この程度の小さな生態系はあっという間に壊されてしまうのだ。
 うちは庭をブロック塀で囲んであり、地上部より30cmほど高くなっているのだが、それでもカエルは、登りやすいブロック塀などやすやすと登って侵入し、図々しくビオトープに浸かっている。水の匂いを嗅いでくるのか、近くの畑や水が無くなった田んぼから引っ越して来るのだ。
 「これじゃダメだ。大きなカエルに襲われないような生き物でなければ、こんな低いところにあるビオトープでは生きられない。メダカなんて、いい餌食だ…」。そう思った僕は、やはりメダカは、ある程度高さのある大きな甕で飼うことにした。
  今回購入した大甕⇒
  横にはバリっぽく、『カエルの石像』なんかも置いている。


 入れたのは、黒メダカ(川メダカ)数匹、ベタのオス1匹(註:ベタは水面に上がって来て呼吸する珍しい魚。タイでは『闘魚』に使われるほど、同種のオス同士はケンカをするため2匹以上入れない。めだかとなら一緒にしても問題はないが、金魚のようにひらひらした魚だと、やはり同種のオスだと思って攻撃する。東南アジア産のため、秋には引き揚げて室内で飼いましょう)。また、コケ掃除、食べ残し掃除用にヤマトヌマエビも数匹
 甕はかなりの水量だ。付属の『ビオソイル(ビオトープ用の土壌)』を入れ、すいれん(睡蓮)を植え込んだ。スイレンは熱帯スイレンにしようかとも思ったが、通年外で出しっぱなしでもOKの、日本スイレンにした。
 他に、オモダカなどの日本の水辺にある草、アナカリス(これも強く、通年外でも大丈夫)、カボンバなどを植え込み、ウォーター・レタスなどの浮き草も入れた(浮き草は酸素を水中には供給しないが、メダカが卵を産みつけやすい。ちなみに、卵が付いた水草は別の容器へ移した方がいい。稚魚が孵化しても親メダカに食べられてしまうことが多い)。
 また、ヌマエビは数匹が固まり、内壁や水草に捉まってじっとしているのがよく見える。それまでの底浅のプラ舟ビオトープでは、すぐに飛び跳ねて水から出てしまい死んでしまうが、これだけ深さがあるとあまり飛び出したりしない。
 ←約2ヵ月半後、鮮やかなスイレンの花
 (ピンク色)が咲きました。
 (横のワニは、もちろんフローティング・ワニです)



←これは数年前から庭に置いてる別の甕。金魚は2代目。
 実は先代の金魚は、2年近く丈夫に生き 冬も庭で越していたが、大雨で水位が上がった日に外へ飛び出し死んでしまった。惜しいことをした。金魚は和金、コメットなどの方が強くて丈夫だが、かわいくない。ランチュウは弱いが、他の種類(丹頂、オランダシシガシラ、水泡眼など)なら個体によってはものすごく丈夫なのもいる。甕には他に、メダカ、ヌマエビ、タニシ。
 深さのある甕の場合、猫もカラスもカエルも手出しは出来ない。水草はアナカリスが丈夫でいい。浮き草のホテイアオイは、夏に気持ち悪いほど繁殖するのでウォーターレタスに変えた。コケも付いてるし虫も落ちる。小さくても生態系が出来ているから、エサは全く不要だ。
 ちなみに我が家では、リュウキン(琉金)というのも家の中(大き目のガラス金魚鉢・エアレーション設備有り)で飼っている。これは横から見るのにいい品種で、ガラス水槽などで飼うのに向いている。庭の甕とかで飼う場合は、上から観賞することになるため、それに合った品種を選ぶ方がいい(ちなみに、上から観賞するのにはトサキン(土佐金)が最高らしいが、けっこう高値なので買っていない)。



2年経った、2006年6月の様子(下写真)
メダカもヌマエビも順調に世代交代。睡蓮もきっちり花を咲かせてくれています(外での冬越しでOK)。




以下工事中



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