簡単★ビオトープ と メダカたち のページ
実践地:夏暑く 冬寒い、名古屋の近郊
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←2009年7月の自宅プラ舟ビオトープ

左の樹は柿の樹。半日陰となるように
プラ舟を設置し、周りに煉瓦を置いて
味気なさを少し消してあります。 

秋以降、柿の樹から落ち葉が落ち過ぎる
のが難点ですが、メダカのエサとなる
小さな虫もよく柿の木から落ちています。

奥の樹はヤマモモ。毎年豊作で、
下に赤い実が沢山落ちてます。

写真手前のほうに、庭で放し飼いにしてる
リクガメが潜んでますが、わかりますか?



←2011年7月。こちらは経営する会社のビルの
屋上です(名古屋市西区。4階建てビルの屋上)。
バリ島風を意識してこんな感じにしてみました(^^;。


屋上緑化&屋上お気軽ビオトープのページへ

睡蓮やオモダカなどを。ホテイアオイは個人的に好きでは
ありませんが、水質浄化に役立つそうなので入れています。

池の中にいるのは、黒メダカ、タナゴ、ドジョウ、ヌマエビ、
タニシ
といったメダカと共生出来る生物たち。 屋上なので
アメリカザリガニとかミドリガメとかは混入しないはずですが、
飛来してくるトンボ(ヤゴ)は仕方ないかもしれません。
小学生の息子が自宅の庭で捕まえたカナヘビたちを沢山
移住?させていましたが、皆 池の周りで定着しています。




ここから本編スタート

 【初めてビオトープのことを思い立った
    2002年の春頃】

 ビオトープの中の土として、休耕田の土は
 とてもいいそう。
 
 ということで・・・
 水入れ前の親戚の田んぼから、バケツ2杯分
 だけ土を頂いて来ました(事後承諾)⇒



上: ある年の9月、『三重県民の森』内にあるビオトープ
(通称とんぼ池)へ行って来ました。ここは『トンボの楽園』。
ここで見つけた鬼ヤンマ。本当に大きい。他の小さなトンボたちを
捕食する(『トンボの楽園』はまた、弱肉強食の世界でもあった…) 



★ ある日のこと、名古屋市内の小学校の子どもたちが、このページを見ながら先生と一緒にビオトープを
つくっている という話を聞きました。 「とてもうれしい」 と思いましたが、次の瞬間思ったことは…

ま、まずい…(−o−; こんなページ見せたら、教育上問題が…。

で、小学生向けバージョンをつくりました。
先生・保護者の方々、今後はこちらを見せて頂くようお願い致します<(_ _)>。

↓    ↓
『小学生のためのビオトープ講座』 〜小さな生態系を観察してみよう!〜



大人編はここから!
↓   ↓


プロローグ: 以前から、庭に ビオトープをつくりたい と考えていた。小さくてもいい。なるべく 人の手を加えないで、生態系を丸ごと観察する。人工的な熱帯魚飼育や、立派な池で これまた御立派な鯉とかを飼うのも、それはそれでいいと思う(うちだって予算とスペースと 管理する時間が余ってたら、そうしてたかもしれない…)。でも、旅行が趣味の我が家は 手間のかかるペットなど飼えないし、何気ない小さな自然を再現して、子どもたちと見たい と思った。

 最初は、人間が管理しないでやっていけるだろうか…という不安があったが、庭に置きっぱなしの大きな甕(カメ)で飼って(?)いた金魚たちを見て、これならいける と思った。金魚のいる大甕は、土、砂利、水草などを入れていただけで、何時の間にか緑色の水(グリーン・ウォーター。クロレラなどの植物プランクトンが繁殖した状態の水)になり、知らないうちにイシマキガイとかが入っててまわりの苔を食べていた。

 エサを全くやっていないのに、3匹の金魚たちは屋外で冬を越し、甕に付着した苔やボウフラ、水面に落ちた虫とかを食べて、いたって健康そうだ。緑色の水は 観察するにはよくないが、金魚たちにとって良い環境をつくってくれているようだ。

 すごい! すごい! こんなに手間がかからないのなら、この際 ビオトープもつくっちゃおう!
一度 生態系さえ出来てしまえば、後はもう 何もしなくてもいいんだし…(実はこれが一番の本音だったりして…(^^;)。 

 という訳で… 
“手抜きしてても生き物を飼えて楽しめる” 『ビオトープ』 をつくることになりました(チャンチャン)


 自然保護とかを訴える 真面目なページかと思った方々、ごめんなさい<(_ _)>。




-写 真-


「これのどこが ビオトープじゃ〜!!」 なんて、意地悪なこと言わないでね。
小さくてもいいんです。 『生態系』 さえ整っていれば…(汗;)

 ひょうたん池ビニール・シートも考えたが、けっこう高いしシートはなんだかんだ言って破れちゃいそう。既に実践してる人のアドバイスで、大工さんがセメント等をこね回すときに使う浅底の箱(『舟』と言われてるらしい)が、手軽に始めたい場合最適だ と知ったので、ホームセンター(園芸売場やペット用品売場ではなく、建設資材売場)に走った。
なるほど、プラスチックだがけっこう頑丈そうな容器が沢山あり、大きめの3,000円ぐらい(深さ30cmぐらい)のを買って帰り、庭の半日陰の場所に埋め込んだ。


(5月・水入れ)

 休耕田の土には、いろいろと いいものが入ってるらしい…  ということで、植付け前のまだ水が入っていない親戚の田んぼから、バケツ2杯分だけ土を分けてもらい 下に敷き詰めた。泥のような、こってりとした重い土だ。それからゆっくりと水を入れていき、溜まったら 買って来た水草・アナカリス(冬でも枯れない丈夫なやつ)を手で底土まで植え込んだ。その後2日間放置。水は最初濁っているが、微生物の働き(?)で段々澄んでくるそうだ。

 水入れ2日後、全くの泥水から 少し澄んで底の土(田んぼの土)が見えるようになっていた。ペットショップで買って来たメダカ7匹を放流(増えるのが楽しみなので、これくらいにしておいた)。メダカは川メダカにしようと思ったが弱いらしい。流れが無いと特にいけないそうだ。そこで、環境の変化にも強いといわれるヒメダカにしたが、結局あとから川メダカ(クロメダカともいう)も10匹買い足した。



これは川メダカ(クロメダカ)

 ついでに買った水草・ホテイアオイ(こいつもかなり丈夫らしい)を浮かせた。ペットショップの店員さんに、「プランクトンとかが増える、『プランクトンの素』みたいのはありますか?」と尋ねたが、「そんなものは無い」との回答だった(本当に無いのか。有りそうな気がするが…)。

 これで準備は整った。メダカのため、しばらくは専用のエサを与えなければならないが、これもミジンコボウフラが湧いて出てくるまでの辛抱だ。メダカが増えると次は、ヤゴなんかも出てくるらしい。今後も子どもと、庭のビオトープ(溜めおけともいう)の観察を続け、このページにUPしていきたい。どう変化して、どのような生態系(ちょっと大げさかな…)が出来ていくのか。どのような生き物が棲みつくのか、ちょっと楽しみ。


 10日もすると、水が透き通って底土の起伏まではっきりと見えるようになった。メダカも見つけやすいし、田んぼの土に入っていたミミズが水底で這い回り、やがて土に潜っていくのまではっきりと見える(註:ミミズは後日、溺死してました(-A-)。池からは出してあげましょうね)。イシマキガイが水草をつたって移動していく。柿の木の下にあるためか、けっこう虫も落ちている(柿のヘタも落ちてる(^^;)。

上は水入れ2日後ぐらいの水面。
最初は濁ってよく見えなかった水が…
10日もすると、透き通って底の土の
起伏まではっきりと見えるようになった!

すごい! すごい! これも微生物の働きか!!
(註)「ただ土の粒子が沈殿して澄んだ水になっただけなんじゃないの?」という意見もある(- -;。 嫌だなぁ… そういう夢の無い考え方…。


2週間ぐらいして。 ちょっと面白いかな…と思って、メダカと一緒に飼える魚(共生出来る魚)を入れてみました。
本来のビオトープとはどんどんかけ離れていってしまってますm(_ _)m。

タナゴ(これはヤリタナゴ)を3匹

タナゴは二枚貝の中に産卵する。
よって繁殖させるのは難しそう。
ドジョウ(これはフクドジョウ)を1匹

ペットショップには、「よく人に馴れます」
と書いてあった(−−;。ホントか…!?
ヨシノボリを1匹

これだけは市販の『メダカのエサ』
を食べてくれない。赤虫などがいい。

註:入れてはいけないもの(メダカと共生出来ない生き物)は…
ナマズ(他のものを全部食べてしまい、最後はナマズだけを飼っている状態になってしまうとか…)、ザリガニ、
ミドリガメ・クサガメ・イシガメなど(赤ちゃんのうちはいいらしいが、すぐに狩りをやり出すらしい…)、その他。


 これより前、ヌマエビも数匹買って来たが一晩でどこかへ行ってしまった。飛び跳ねて脱走するらしいので
底浅のところでは飼えない。メダカとも共生出来るし、掃除屋さんとしても最適なのだが…。
でもエビのために蓋をしておく訳にもいかないので、ヌマエビやスジエビを入れるのは諦めた。

と思っていたのだが…。
  ↓  ↓
水入れ約1ヶ月後(6月半ば)の日曜日。

2匹だけヌマエビが水草に捉まっているのを発見することが出来た。まだ他にも残ってるかも知れない。全部飛び跳ねてどこかへ行ってしまう なんてことは無さそう…。

左は見やすいようにプラスチック・コップに移した写真。


丁度同じ日 メダカの稚魚を数匹発見!! 1ヶ月しか経ってないのにもう産卵してたとは…。
よく見ると成魚のメダカにも、何やら腹の膨れているのが数匹いた。ま、まずい、ベビー・ラッシュだ!
メダカは繁殖力が旺盛です。最初の購入は少なめに。出産は計画的に(^^;。
池になにやらうごめく小さいものを発見。
親に食べられないよう水草(アナカリス)に隠れてます。
見やすいようプラスチック・コップに移しました。
小さいけど動き方は親と似ています。

 ボウフラの養殖について

メダカや他の魚たちの良い餌となるボウフラ。それを繁殖させる簡単な方法が、図書館で借りて来た水生生物図鑑に載ってたのでその通りやってみました。すると…

1週間後、ボウフラがうようよいるじゃないですか!
早速メダカたちのいるビオトープに移すと、メダカたちは目の色を変えて(註:そのように見えた)勢いよく食べまくっているではないですか!

人工飼料などとは、食いつき方が全然違います。

汚い写真でごめんなさい<(_ _)>

ボウフラの養殖方法:春以降、バケツなどに水を入れ、
キャベツの葉を数枚、卵の黄身(茹でたものでも可)か
粉ミルクを加え、屋外で数日〜数週間放置し腐らせる。
ご覧の通り、びっくりするほどボウフラが湧いて来る。

7月のある日曜日 近くの田んぼで何かいるらしい との情報を得、取りに行った。
ドジョウが数匹。ちゃんとヒゲも見える。
小さい二枚貝は、意外にすばしこくユーモラスに泳ぐ。
おたまじゃくし。ドジョウ共々、
他の魚たちとも共生できるので、ビオトープへ。

この後、悪ふざけが過ぎて家の中でコップで飼っていたベタ(オス)も入れてみた。
(註):ベタ(東南アジア原産)はオスの方が美しく、鮮やかな赤色や青色をしています。同じベタのオスや、
同じように派手な色の魚と一緒にすると、ケンカをしてしまい、ときにはどちらかが死ぬまで続けるそうです。
金魚などがいる場合には、ベタを入れるのは避けましょう(ベタはその後、10月までビオトープで暮らしました)。


さて、ビオトープだが、その後大きなカエル2匹(トノサマガエルか何か)に占領されてしまい、メダカの数も激減した。
自然のままに…とは、イコール弱肉強食だと知った。
やはり、盛り土をして高い位置につくるか、周囲に柵を張り巡らすか…
人の手が入らないと、この程度の小さな生態系はあっという間に壊されてしまうのだ。



おまけ

←10月、庭の金魚の甕から稲が伸びて来て
稲穂が垂れ下がっていたのでびっくりした。

田んぼの土を入れていたからだろうか…。
稲ってけっこう強いんだなぁ…。

『ビオトープ・続編』へつづく



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